エシカル・アート市場の未来像

『エシカル・アート市場の未来像』

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アートはいつの時代も、人種や宗教、習慣の違いを超えて、人々の意識に働きかけて、社会を動かす原動力となってきました。人類は今、解決しなければいけない様々な課題を抱えていて、私達は「共存」のためには何をすべきなのか日々模索をし続けています。次世代に向けてのビジョンや潜在意識をアーティストが個々の表現スタイルで可視化するアートは私達をインスパイアし、私達が未来に向かって進んで行くパワーを与えます。今後もアーティストが担う役割は非常に大きいと確信しています。

エシカル・アートとは何か?を語るにあたって作品に使われる素材や、制作工程のエシカルなこだわりだけではなく、創り手やアート作品がどのように地域社会、又はそして国際社会に貢献しているかが最も大切な要素であると思います。

今年の夏の終わりに、「利尻海藻押し葉コンクール」に審査員の一人として御招待いただき、初めて北海道の利尻島を訪れました。このコンクールはアーティストのたけだりょうさんが考案し、浜辺に打ち上げられた、海藻のクズのパック(有料)を参加希望者が受け取り、 テーマに沿ったアート作品に仕上げて利尻島に送り、島の商店街で展示・コンクールを開催するというものでした。全国から数百枚の作品が島に送られ、この試みを通じて、島の人達と、島の外の世界の人達との間に絆が生まれ、その周りに集う人達の間には、確固たる文化的な交流が生まれていました。私自身、素晴らしい資源に溢れ, ピュアな人達が住む宝石のような島を知るきっかけをいただき、その虜になりました。まだ小規模なイベントでしたが、エシカルの真髄をついた試みで、展開の仕方によっては今後、地域活性に貢献していく可能性は大きいでしょう。

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この一つの例にみるように、一人のアーティストがエシカルなメッセージを発信するセンセーショナルなアートや、エシカルなライフスタイルをスタイリッシュに提案するアートも興味深いですが、これからの時代のムーブメントを創造していくアートは、多くの参加者が何らかの形でコレクティブに参加してコラボレーションすることによってエシカルなビジョンやアイディアを共有する仕組みから生まれてくると思います。

又、エコシステムの観点から言うと、エシカルをうたっていながらも、アーティストとバイヤーの関係が経済的強者と弱者の関係で成りたつような、又、仲介人が多くの利益を搾取するようなアンフェアなトレードでは、既に崩壊されつつある資本主義と同様、サステイナブルなカルチャーは築けないでしょう。これからは制作者とバイヤーがより近い立場で共鳴し合い、より多くの支援者がアート制作や活動資金に対して投資でき、その活動がいかに社会に貢献しているかをトラッキングし透明化するエシカルなシェアーリング・エコノミー・プラットフォームの構築が必要になってくると思います。そうすれば新たなエシカルアート市場が生まれ、多くの地域活性のプロジェクトが産業として発展していくと信じています。

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WRITER: 土谷佳代子:合同会社ブリリアントカラーインターナショナル代表 EDU-TECHのパイオニア、エバンジェリスト達と供に、勢力的に活動を続け現在もEDU-TECH系クライアントのソルーション全体のR&D, UX/UI開発 , アーティストのリクルーティングやマネージメント、製品デザインから開発プロセス・マネージメント、市場導入迄の一連プロセスを統括している。

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