冷めてこそ、美味い米

hokkaido4ウチの娘が食べているお米を生産しているスーパーオーガニックファーマー、富樫一仁さん。富樫さんは、『(有)秀明ナチュラルファーム北海道』代表&『山の会』代表を勤めているが、それ以上に北海道だけで8つもある有機農業自治会それぞれの役員に参加しているという。近年の活動は、新しい時代のオーガニック業界の行く末を背負っているといって過言ではないほど活躍の場を広げている。

togashi富樫さん宅を初めて訪れたとき、あ、このお米美味しい。この醤油美味しい。聞くと、自家採取10年目の無農薬、無肥料のスーパーオーガニックだったのだ。素直に体が喜ぶお米、そして子供はなんて正直なのだろう。

現在、年間の総生産量に対して10倍以上の注文が入る、その貴重なお米を、私たち家族とスーパーオーガニック会員は分けていただいている。作り手が持つヒストリーの中でも、富樫さんが北海道のせたな町で就農し根を張るまでの過程は、波瀾万丈そのものだ。実に、現在の農場を持つまでの15年間の間に5つもの場所を放浪した。それだけ、自然栽培農園が持てる環境を整えるのは現代社会では難しいという意味だろう。

一粒一粒を無駄にしないで食べようと思えるようになったのは、やはり富樫さん家族を通じて、体で感じた信念と取り組みを現場で共有できたからだと思う。ウチはそんな富樫さんのお米から、お酢、醤油、なたね油、豆腐、豆乳、納豆まで使わせてもらっているが、本当のNON-GMO国産大豆からできた調味料を食卓で使える安心感は得に赤ちゃんがいるととてつもなく大きい。

もともと富樫さんはミュージシャンだった。自身のアトピー性皮膚炎を伴う重度のアレルギー体験がきっかけで、自分の食べるものを自分で作らないといけない、というところまで行き着いた。その壮絶な体験を経て辿り着いた就農生活から今に至るまでの話は、背景にある社会情勢や人間の本質まで見えてくるから面白い。

富樫さんが答えてくれたスーパーオーガニック農園のあり方とは、『自然に負荷を与えずに調和しながら持続可能な農業または人生を営むこと』そのままを実践しているから説得力がある。そしてまた、自治体レベルで、自家採取または地物の固定種を保存していく活動を積極的におこなう必要があると認識している。また昨今の国家機密保持条約の元におけるTPP問題の不透明化についても、一人一人が自分たちの生産方法や理念に共感してくれて、小さい輪が少しずつ横にどんどん広がって行くことを続けることだと。

北海道せたな町のテロワールを感じてもらうための農を通した遊びや体験ツアーにちからを入れている。近年では、食に携わる幅広いジャンルの団体や専門家とのネットワークを活用し、新たな気付きを求める人々が、年々足を運びその魅力のとりこになっている。

その情熱がこもったお米は冷めれば冷めるほどその美味しさを発揮する優れもの。食べてみないとわからないそんな貴重なお米を全ての方には食べてもらえないが、少しでも皆様に食べていただきたい、そう思っている。

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FullSizeRenderWriter: リカ・デリシャス : 世界の食のトレンド:FOOD FOR FUTUREをテーマに、こだわりのある日本食文化の提案等をグローバル視点で行い、展示会やショップ展開などにも挑戦。常に進歩を感じるよう活動しています。昨年はオーガニックな側面からグルメ&トラベルを紹介するOCTマガジンを創刊。フランス・アメリカ等海外在住20年と建築デザイン業界での15年間のバックグラウンドを生かした独特の世界観をフード業界で邁進しています。

世界の食のトレンド FOOD FOR FUTURE BY SUPERORGANIC®
HTTP://WWW.SUPER-ORGANIC.JP

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